PRINTING
ゴム印刷・シリコーンゴム印刷技術
テレビやビデオのリモコン、電卓などのボタンには必ず天面に文字や絵などの印刷が施されております。
ラバースイッチを製造する東都ラバーでは、社内にて印刷を施します。また、ラバースイッチに限らず「コップのコースター」や「マット」などあらゆるシリコーンゴム製品に印刷を施しております。
シリコーンゴム印刷の方法
シリコーンゴムへの印刷は粘度の高い特殊なシリコーンインクを使用して印刷を施しますので、レザープリンターやインクジェットのような方法では印刷できません。一般的にシルクスクリーン印刷と呼ばれる方法で印刷します。
これは、文字や絵などが抜かれたシルク繊維でできたシルク版をに、インクを載せ印刷させるゴムに接触させた状態でスキージでなぞる事で印刷します。東都ラバーでは手動にて印刷を行う手動印刷機4台と自動印刷機2台を保有して製造しております。
スクリーン印刷は天面が平面もしくはやや曲面にしか対応できないデメリットもありますが、多面取りが可能で作業性に優れております。なお、極端な凹部や歪曲部、完全なリング形状の側面への印刷などは、タンプ印刷や曲面用の印刷機械にて印刷が可能ですが、作業性が悪い面があります。
シリコーンゴム以外の素材への印刷はご相談ください。
お問い合わせはこちら
シリコーンゴム印刷の難しさ
シリコーンゴムへのスクリーン印刷は見た目は非常に簡単な作業に見えますが、実際に作業をしてみるとその奥の深さに驚かされます。
印刷の品質は「ゴム印刷面とスクリーンの間隔」「スキージの角度」「力の加え方」「力の方向」「スキージのスピード」などの作業者技術的側面と「ゴム本体の表面の仕上がり」などの母材となるゴム自体の製品品質の側面、そして湿度や室温などの環境的側面が作用しシリコーン印刷の品質に影響を与えます。
東都ラバーでは、若手にシリコーン印刷作業を習得させる技術訓練を実施するとき、最初は自動印刷機に触れさせません。手動印刷機での作業を通して、間隔や力の具合、スピードや角度を体で覚えてもらい、技術者を育成しております。
ゴム印刷の管理
東都ラバーでは印刷に使用するインクの配合を各製品毎に作業標準書を作成しデータベース化しております。作業時には作業標準書の配合を確認する事で、均一な色の管理を実現しております。
また、「少しの印刷カスレや欠けも許さない」心構えで、印刷部門および品質管理部門が対応しておりますので、安定した印刷品質を維持し評価を頂いております。
※2009年度の展示会では来場者に「まるでシールのような印刷。手作業のレベルのシルク印刷とは思えない!」とご評価いただきました。
関連の製作実績
関連の製作実績の投稿はありません。